東京国際女子マラソン、尾崎が日本女子歴代10位の記録で逆転優勝

今大会で30年の歴史に幕を閉じる東京国際女子マラソンが、来夏のベルリン世界選手権の代表選考会を兼ねて16日、国立競技場を発着点として行われ、尾崎好美(第一生命)が2時間23分30秒で初優勝しました。尾崎は3月の名古屋国際女子(2位)に続く2度目のマラソンで初勝利を挙げ、世界選手権代表に内定しました。

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レースは、曇天、ほぼ無風の好条件の中、12キロ過ぎから北京五輪1万メートル代表の渋井陽子(三井住友海上)が独走。中間点は前回の野口みずき(シスメックス)の大会記録を1分11秒上回りました。しかし、35キロ過ぎからペースダウン。尾崎が終盤に猛追を見せ、38.4キロで渋井を抜き、大会歴代3位の好記録で優勝しました。2位は加納由理(セカンドウィンド)で2時間24分27秒、3位は北京五輪6位のマーラ・ヤマウチ(英)で2時間25分03秒。渋井は2時間25分51秒で4位でした。

79年に世界初の女子単独マラソンとして始まったこの大会は、30回記念の今回が最後。昨年創設された3万人規模の東京マラソンと合わせ、都心で年2回の交通規制は困難という警察の判断などが理由となりました。代わって来年から横浜で、新たな女子マラソンが開かれる予定です(スタート時の気象条件=曇り、気温15.5度、湿度90%、東南東の風1.0メートル)。

 

日本女子マラソン歴代記録

順位記録氏名所属大会年月日
12:19:12野口 みずきグローバリーベルリン2005.09.25
22:19:41渋井 陽子三井住友海上ベルリン2004.09.26
32:19:46高橋 尚子積水化学ベルリン2001.09.30
42:21:45千葉 真子豊田自動織機大阪国際女子2003.01.26
52:21:51坂本 直子天満屋大阪国際女子2003.01.26
62:22:12山口 衛里天満屋東京国際女子1999.11.21
72:22:46土佐 礼子三井住友海上ロンドン2002.04.14
82:22:56弘山 晴美資生堂大阪国際女子2000.01.30
92:23:26大南 博美UFJ銀行ベルリン2004.09.26
102:23:30小崎 まりノーリツ大阪国際女子2003.01.26
102:23:30尾崎 好美第一生命東京国際女子2008.11.16

所属は記録当時

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